生野菜の栄養吸収率を正しく知る人2.1%! 腸内環境を整えれば吸収率アップ

ニンジンを生で食べても、カロテノイドの吸収率は約10%しかないことを知っている一般生活者はわずか2.1%-。
「一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会」がこのほど実施した「野菜の栄養吸収」に関する調査で、こんな結果が分かりました。しかし、食べ方の工夫をしたり、腸内環境を整えたりすると吸収しやすくなるそうで、野菜を食べる際にはそうした工夫も必要になるようです。

カロテノイドとは自然界に存在する黄色または赤色の色素で、強い「抗酸化作用」を持ち、動脈硬化や老化の予防などにも有効とされています。またビタミンAに変換されるものもあり、健康を維持するためには必要な成分といえます。

調査は、全国の一般生活者20~60代の男女計1,117人と、野菜ソムリエ117人を対象にインターネットで実施。
「生でにんじんを食べたときのカロテノイドの吸収率は10%であることを知っているか」を尋ねたところ、一般生活者で「知っていた」と回答したのは2.1%で、「10%という数値は知らなかったが、吸収率は低いといった話を聞いたことがある」としたのは19.4%。一方「知らなかった」は78.4%に達し、8割近くの人が吸収率を知らずに食べていたことが浮き彫りになりました。

一方、「野菜に含まれる栄養成分の吸収率を良くするための方法」を聞いた(複数回答)ところ、野菜ソムリエでは「油で調理する・油脂が豊富なものと食べる」が92.3%、「食べ合わせを工夫する」81.2%、「よく噛んで食べる」55.6%、「腸内環境を整える」が52.1%などとなりました。

特に、一般生活者の認知率は低いのに野菜ソムリエが知っているワザが「腸内環境を整える」で、専門家は栄養素を吸収するために、ヨーグルトなどを野菜と一緒に摂取し、体の土壌を整えていることも判明しました。

関連記事

ページ上部へ戻る