ポール・スミス×MINIで、たった1台限の「MINI STRIP」 持続可能性の問題に大胆な革新的アプローチ

英国を代表するファッションブランド「ポール・スミス」は、英国らしいその上品さやエレガントさで全世界の人々から支持されています。同じく世界中のドライバーに支持されている車「MINI」は、現在はBMW傘下の自動車会社「MINI」が生産販売していますが、その源流は英国にあります。

その「ポール・スミス」と「MINI」がコラボレーションし、たった1台のカスタムメイド車両 「MINI STRIP」が先ごろ、公開されました。

「MINI STRIP」は、現在、自動車メーカーが直面する持続可能性の問題に対しする革新的なアプローチにスポットライトを当てたもので、「Simplicity, Transparency, Sustainability(シンプルさ、透明性、持続可能性)」という包括的なテーマの元で作られたそうです。サステナビリティを前面に押し出しながら、ポール・スミスが絶対に必要だと考える要素だけを実装しています。

ですから、エクステリアデザインは素材感を大切にし、ボディはカラー塗装を施さず、腐食防止のための透明な薄いフィルムを貼っただけの未完成の状態。亜鉛メッキ鋼板には工場での研削痕をそのまま残しており、ポール・スミス曰く「完璧な不完全さ」になっているそうです。

ダッシュボードは、従来の複数のパーツで構成されたデザインではなく、スモークガラス仕上げの大きな半透明のコーポネントのみで構成。MINIの伝統的なデザインである円形のエレメントを参考に、形状を大幅に簡素化し、通常のセンター・メーターパネルはなく、代わりにドライバーのスマートフォンが中心的な役割を果たすそうです。スマートフォンは通常のセンター・ディスプレイの位置に設置され、自動的に車両に接続され、〝メディア・コントロール・センター〟となる画期的で革新的な仕上げになっています。

MINI STRIPに組み込まれたすべての独創的なディテールは「フォルムは機能に従う」という考えに基づいているそうで、もしかしたら、今後の自動車デザインでの持続可能な資源活用という課題に大きなヒントを与えるかもしれません。

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