こんな日本酒なかった「卯酉(うとり)」 純米大吟醸にモルト原酒を熟成した樽の薫り

日本酒は、全国各地にある酒蔵が個性ある味わいを競い、最近は海外でも人気となっていますが、モルト原酒を熟成した樽の薫りも楽しめるというこれまでにない日本酒が登場します。

1677年に創業した京都の日本酒蔵「山本本家」が、「サントリー山崎蒸溜所」のモルト原酒を熟成させた樽で後熟させた純米大吟醸「卯酉(うとり)」で、10日から数量限定で発売されます。

パンチョン樽、ミズナラ樽の2種類で後熟しているので、それぞれの個性が味わえるのも特徴となっているそうです。

盆地である京都は、東山・北山・西山という3つの山に囲まれ、山々に降った雨が、長い年月をかけて地下水となり京都盆地に蓄えられており、その綺麗な水が豊富にあるため、酒づくりが盛んになりました。

「山本本家」は京都盆地・南東の伏見、「サントリー山崎蒸溜所」は南西の京都郊外・山崎にそれぞれありますが、その京都の水で結ばれたのが「卯酉」で、山本本家が京都盆地の東(卯)、サントリー山崎蒸溜所が西(酉)にあることから名付けられたそうです。

何種類もの樽の中からティスティングを重ね、純米大吟醸に合うパンチョンとミズナラの樽を厳選するなど、両社の情熱が誕生させました。

「卯酉 ミズナラ樽熟成」は、ミズナラの個性である香木の薫りが、純米大吟醸の味わいにウッディさを感じさせる絶妙なコントラスト。ブルーチーズ(ペルシレー・ドゥ・ボジョレー)、生ハム、コンテ(熟成ハードチーズ)など個性の強い素材に合わせるのがぴったり。発売本数は570本。

「卯酉 パンチョン樽熟成」は、蜂蜜のようなほのかな甘みを感じさせ、純米大吟醸の味わいに奥行きが。ミモレット、鴨肉のテリーヌ、トリッパ(イタリアのモツ料理)などしっかりとした味わいの料理に合うそうです。発売本数は680本。 山本本家直売店や山本本家ECサイトで10日から発売。価格11,000円(税込み、送料込み)。

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