三菱電機が「Open Technology Bank」スタート 知的財産を起点に社外連携を推進

社会課題は、国や自治体、企業それぞれが対していては解決できません。これからの時代を切り拓くためには、企業も社会と協力関係を構築することが大切になってきます。

そうした中、「三菱電機」が先ごろ、サステナブルな未来の実現に向けて、知的財産を起点に社外連携を推進する「Open Technology Bank(オープンテクノロジーバンク)」活動をスタートさせました。三菱電機が保有する技術資産、ライセンスをさまざまな業種・領域に提供することで、社外との「共創」を積極的に推進するのが狙いとしています。

同社は、特許庁発表の特許登録件数が2020年で国内第2位、世界知的所有権機関(WIPO)発表の国際特許出願件数が2020年で世界第3位、日本企業で第1位にランキングするなど、家電から宇宙まで幅広い分野にわたり積極的な知的財産活動を展開しています。

これまで、企業間の「競争」のために知的財産を活用することを主としていましたが、今後は社外との「共創」を推進するツールとしても知的財産を積極的に活用することに転換。社会課題の解決に貢献する技術を独占するのではなく、より多くの業種・領域で活用してもらい、サステナブルな未来の実現を目指すそうです。

今回スタートさせた「Open Technology Bank」は、「技術資産のライセンス提供を通じて、新たな価値とビジネスを創出」と「知的財産を起点に『共創』を推進し、多様化する社会課題の解決に貢献」の2つを目的としています。

「新たな価値とビジネスを創出」は、技術ライセンスの提供を通じて、パートナー企業の新製品・新サービスの開発を支援し、三菱電機とパートナー企業との技術やアイデアの〝掛け算〟による新たな価値とビジネスの創出を目指すもの。

「社会課題の解決に貢献」は、社会課題が多様化する中、脱炭素社会の実現、自然災害への備えといった各種課題の解決に貢献する技術を「Open Technology Bank」を通じて、さまざまな業種・領域にライセンス提供。同社は知的財産を起点に社外との「共創」を積極的に推進するとのことです。

「Open Technology Bank」のWebサイト

https://www.MitsubishiElectric.co.jp/corporate/chiteki/otb/index.html

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