たばこと塩の博物館で「見て楽し 遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part2」 江戸~明治の「おもちゃ絵」約300点が集合

「たばこと塩の博物館」(東京都墨田区横川)で12月2日から2024年1月28日まで、「見て楽し 遊んで楽し 江戸のおもちゃ絵 Part2」展が開催されます。

江戸から明治にかけては〝おもちゃ絵〟と呼ばれる主に子ども向けの浮世絵が作られていました。
おもちゃ絵には、〝虫尽くし〟や〝道具尽くし〟といった同じカテゴリーのものを一枚に集めて描いた「物尽くし」、昔話など話の起承転結を一枚の絵にまとめた「物語」、切り抜いたり組み立てたりする現在のペーパークラフトのような「細工物」、絵双六や十六むさしといった「ゲーム」の、大きく4つのジャンルがあるそうです。

今回は、会期を二部に分け、合わせて約300点のおもちゃ絵を展示。第一部では、天神様、祭礼、相撲、役者、忠臣蔵などをテーマにしたさまざまなジャンルのおもちゃ絵。第二部では、児童文学研究者で法政大学名誉教授であったアン・ヘリング氏のコレクションから、ヘリング氏が特に大切にしていた桃太郎関係のおもちゃ絵、猫の絵、組上げ灯籠など楽しいおもちゃ絵が集まります。

例えば、第一部で展示される「廻り灯籠(細工物)」は、ペーパークラフトのように組み立てた後、内側にロウソクを灯すと、その熱の上昇気流を上部に付けた風車が受けて内側の影絵がゆっくりと動く仕掛け。2階が影絵で、1階では踊り騒ぐ宴会が繰り広げられるもので、2階の芸者の手も動くようになっています。

また、「仕掛け絵」は、吹矢で的を射るとお化けが出るという仕掛けのおもちゃ絵。折変わりや引き抜きで、場面を変えることができるよう工夫されています。この作品は自分で組み立てる細工物ではなく、この状態で売られていたと思われるそうです。

第一部は12月2日から12月27日。第二部は1月4日から1月28日。入館料は大人・大学生100円、65歳以上、小・中・高校生は50円。

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