北斎の版画にドラえもんが入り込む? ドラえもん浮世絵「富嶽三十六景・江都駿河町三井見世略図」

浮世絵師・葛飾北斎は、LIFE誌が選ぶ「この千年で最も重要な功績を残した世界の人物百人」に選ばれた唯一の日本人だそうです。北斎は数々の浮世絵を残し、現在でも浮世絵ファンを魅了しています。

その北斎とドラえもんが〝合体〟した浮世絵が登場しました。浮世絵の基礎となる彫りと擦りの伝統工芸技術を継承するために、さまざまな作品をプロデュース、制作などを手がける「版三」がこのほど予約受付を開始したドラえもん浮世絵木版画「富嶽三十六景・江都駿河町三井見世略図」です。

19世紀後半のヨーロッパでは、日本の美術工芸品が「ジャポニズム」と言われたムーブメントとなり、中でも北斎は高い評価を受けました。
ゴッホやモネといった印象派の画家のみならず、作曲家のドビュッシーなどヨーロッパの芸術家に影響を与えたほどです。

今回のドラえもん作品は、北斎漫画と共に、世界でもよく知られる富嶽三十六景から「江都駿河町三井見世略図」をモチーフにしています。駿河町は現在の日本橋室町になります。

画中の「三井」とは当時良質な着物を提供して人気を博した、現在の三越百貨店の前身である呉服屋の越後屋のこと。この作品は下から見上げるような構図で大屋根を強調し、駿河町の通りから悠然と聳える富士山、この富士の三角形、屋根の傾斜の三角形のバランスが北斎らしい見事な調和を保っています。

瓦交換作業の合間に昼食を取ろうと屋根上まで登る途中で足を滑らせ、オニギリをコロコロ落としてしまうのび太を見て笑いだすジャイアンとスネ夫。しずかちゃんと楽しく、大好きなどら焼きを頬ばるドラえもん達の様子を描いています。

最高級「生漉奉書和紙」を使用。販売価格は45,000円 (税別・送料別)
額装サイズは縦440mm ×横約550mmで、額装部分の素材は木材、アクリル。

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