江戸時代から続く文化が銀座に 三越350周年記念、アートアクアリウム美術館 GINZAでパネル展

三越の創業350周年を記念し、銀座三越にある「アートアクアリウム美術館 GINZA」で、「浮世絵×金魚×銀座」と題した特別パネルが展示されています。特別パネルでは、三越が誕生した当時の日本橋の風景や、江戸時代の金魚鑑賞風景のほか、昭和5年に開業した銀座三越開業時のハイカラな風景と現在の銀座三越の姿を並べ、移り変わる姿を表現しています。

1673年に呉服店「越後屋」として創業した「三越」は日本で初めての百貨店として歴史を積み重ね、〝伝統を超える革新性〟をテーマに現在も特別な価値を提供しています。

〝金魚鑑賞〟は江戸時代に花開き人々の文化となりましたが、アートアクアリウムは新しい形で表現することで、革新性をもちながらその歴史を重ねています。

特別展示の「浮世絵コレクション」では、江戸の浮世絵師・歌川国芳の作品のなかから鯉や金魚が描かれたものを集め展示。浮世絵も江戸当時の人々に親しまれた大衆文化のひとつですが、中でも国芳は金魚を擬人化するなど、ユーモア溢れる作風で人気を博したそうです。

「金魚の飾り棚」は、小型の桶サイズの江戸切子の中を金魚が泳ぎ、その姿を上から眺め鑑賞することができます
金魚鑑賞が庶民に親しまれるようになった江戸当時はガラスが貴重だったため、金魚を陶器や木製の桶などに泳がせ、その美しい姿を上から眺める〝上見(うわみ)〟を楽しんだと言われています。江戸切子も江戸時代から続く日本の伝統工芸で、ここでは江戸をルーツにもつ二つの文化の融合を楽しめます。

「新金魚品評」も、金魚を上から鑑賞する上見(うわみ)ができる水槽作品。上から見ることで金魚それぞれの個性をより鮮明に鑑賞することができるため、いまでも金魚の品評会では金魚を上から見て評価することもあるそうです。ここでは24基の水槽作品が並び、個性あふれる24種類の金魚が優雅に泳ぎます。
入場料はWEBチケットが2,300円、当日券は2,400円。

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