鹿児島県出水市に分散型ホテル 出水麓武家屋敷群に計3棟6室

古民家再生を中心に地域活性化事業を推進する「いづる」は、鹿児島県出水市の武家屋敷ホテル「RITA 出水麓」に6月2日、新たに2棟3室からなる客室棟「加藤邸」「土持邸」をオープンします。
これに伴い、同施設は2022年6月に開業した宮路邸(1棟3室)と合わせて計3棟6室の分散型ホテルとなり、今夏には土持邸の納屋を改修したレストランも開業する予定となっています。

「RITA 出水麓」は、薩摩藩最大規模を誇り、国の重要伝統的建造物群に選定されている武家屋敷群「出水麓」で、長年空き家となっていた3つの武家屋敷(宮路邸・加藤邸・土持邸)を宿泊施設として再生した、全3棟6室からなる分散型武家屋敷ホテルです。
空き家の活用と同時に、滞在拠点をつくることで、出水麓の面的なエリアの活性化や、観光客の滞在時間延長、国内外からの誘客を促進し、地域への利益還元とまちの持続的な発展を支えることを目指すそうです。

出水麓の魅力は、400年前から続く歴史的な町並み。趣ある石垣の通りが連なる武家屋敷群を、朝の木漏れ日や小鳥のさえずりを聞きながら散策するひとときは、まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚に浸ることができる、この土地ならではの体験となります。

新棟の「RITA 出水麓 加藤邸」は、築100年程の武家屋敷を改修し、1棟貸しの客室「円 -MADOKA-」(定員6人)。1軒に1組での宿泊となるため、周囲に気兼ねなく過ごしたい子供連れ家族や、ゆっくりと語り合いたい友人グループでのご利用に最適。実際に使われていた五右衛門風呂など、昔ながらの日本の暮らしを感じられる部分も残されているそうです。

また、新棟「RITA 出水麓 土持邸」は、かつて周辺一帯の土地を有していた土持家の築120年程の武家屋敷を改修し、2つの客室を設けたもの。客間である上座敷を中心とした客室「環 -TAMAKI-」(定員6人)は、武家屋敷らしい凛とした空間美や、赤茶色のベンガラ壁が特徴。一方、屋敷の人々の生活空間を中心とした客室「炊 -KASHIGI-」(定員2人)には、土間の炊事場やかつて使われていた風呂場跡にこしらえた五右衛門風呂など、暮らしの跡が垣間見える造りになっているそうです。

関連記事

ページ上部へ戻る