脳の健康度に基づいた日本初の「金融商品適合性チェック支援AIアプリ」 三菱UFJ信託銀行がパイロット運用を開始

「順天堂大学」と「グローリー」、「日本アイ・ビー・エム」が、利用者の認知機能に応じた金融サービスが提供できる日本初の「金融商品適合性チェック支援AIアプリ」を開発、「三菱UFJ信託銀行」がこのほど、パイロット運用を開始しました。

超高齢社会では、歳を重ねても豊かで安心した生活を送るための健康管理や資産形成サービスが求められる一方、認知や判断などの能力が加齢と共に低下する傾向があるため、金融商品取引ではその影響を配慮したサービスが課題となっています。

こうした状況に対応していくため、順天堂大は2018年から累計600症例以上の認知症を始めとした脳神経疾患患者や健常者の方への臨床試験を実施。その結果を元に、グローリー、日本IBMが共同で会話や表情から脳の認知機能レベルを推定するAIを開発してきたそうです。

同AIアプリでは、タブレットで撮影した表情とAIとの会話から認知機能を15段階で推定し、金融商品の適合性判断を支援するための参考情報「脳の健康度」として提示。
また、三菱UFJ信託銀行で開始するパイロット運用では、パイロット運用に賛同する顧客数十人を対象に、同AIアプリを実際に使用してもらい、資産形成の相談に応じる金融機関の社員や顧客にとってのユーザービリティの評価・改善を行うそうです。

自然に取得可能なデータをインプットとするため、短時間で顧客に負担を掛けることなく、状態の可視化が可能となっているそうです。

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