「凸版印刷」がオンライン上で絵画情報を共有できるシステムを開発 屛風や障壁画など細部まで観察して作品の読み解きやコメント共有も

「凸版印刷」はこのほど、オンライン上で屏風絵や障壁画などの作品を細部まで観察しながら読み解き(絵解き)を楽しんだりコメントや関連情報を共有、発信したりできる高精細画像共有プラットフォーム「ETOKI ONLINE(えとき オンライン)」を開発、美術館や博物館などの文化財コンテンツホルダー向けに、販売を開始しました。

同プラットフォームは、10億画素を超える高精細画像をオンラインで閲覧することができるWebアプリケーションで、博物館や研究機関が所蔵する屛風や障壁画などの絵画や書籍などの作品を、特殊なソフトウェアを用いず、Webブラウザで閲覧することができるオンラインサービス。

高精細な画像を用いることにより、作品に描かれた人物の表情や文字などを詳細に鑑賞することができるほか、作品を閲覧しながらリアルタイムで意見交換が可能となるそうです。 また、絵画作品を詳細に鑑賞できるとともに、絵画上の好きな場所にコメントをつけて共有することができるので、新たな楽しみ方や研究・教育用途での活用も広がりそうです。

インターネット上での公開・非公開の設定も可能で、公開することでより多くの人に作品に触れる機会を提供したり、イベントなどにも活用ができるほか、非公開にすることで、研究者や博物館など組織内での情報共有の場として活用できます。

同プラットフォームを使用して、東京都が実施する「歴史・文化を軸にした東京の魅力発信」事業の一環として、「熈代勝覧」を題材にしたコンテンツ「絵巻に潜む江戸の英知を解き明かそう」を制作。江戸時代後期の日本橋の賑わいを描いた絵巻「熈代勝覧(きだいしょうらん)」に描かれた、現在の東京にもつながる江戸の人びとの知恵や魅力を紹介しています。

関連記事

ページ上部へ戻る