日光・鬼怒川エリアの鉄道を実質再生可能エネルギー100%に 東武鉄道が2022年度内の実現目指し

カーボンニュートラルの実現には再生可能エネルギーの活用が不可欠となっています。

「東武鉄道」は先ごろ、2022年度内を目途に、日光・鬼怒川エリアを走行する列車と、都心から同エリアへアクセスする特急列車の電力を、実質的に再生可能エネルギー由来の電力に置き換えると発表しました。これにより、同エリアの鉄道輸送のCO2排出量実質ゼロを実現するそうです。

日光・鬼怒川エリアは、世界唯一の「歴史・文化・伝統と自然が共生する国際エコリゾート」を目指している地域。一方、東武グループは、サステナビリティの考え方のもと、環境負荷低減を重要課題としてとらえ、鉄道車両の省エネルギー化や太陽光発電所による電力の創出など、さまざまな取り組みを実施しており、今回の取り組みもその一環となります。

カーボンニュートラルの実現にあたっては、東武日光線・下今市~東武日光間、東武鬼怒川線・下今市~新藤原間の計23.3キロで運行する列車や、同エリア内の駅などで使用する施設、また都心から日光・鬼怒川エリアへ運行しているリバティ・スペーシアなどの特急列車の使用電力相当が対象。

「東京電力エナジーパートナー」のFIT非化石証書を活用したメニューなどを使用し、CO2排出量実質「ゼロ」となる電力に置き換えるそうです。

供給される非化石証明書付電力の一部については、トラッキング付FIT非化石証書を用いて、東武グループが保有する太陽光発電由来の環境価値が付いた電力を活用し、また沿線地域の太陽光発電の環境価値も積極的に取り込みながら、地域の脱炭素化に貢献するとのことです。

また、「東武鉄道」は日光・鬼怒川エリアで観光列車として電力を動力としないSL、DLを運行していますが、この列車のカーボンオフセットについても検討しているそうです。

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