〝マンガ県〟の熊本、県立高森高校に「マンガ学科」 漫画家やエンタメ業界にチャレンジする生徒を募集!

「うどん県」(香川県)や「おんせん県」(大分県)など最近はさまざまな「〇〇県」がありますが、くまモンで知られる熊本県は「マンガ県」だそうです。

その熊本県の県立高森高校に2023年4月、「マンガ学科」が新設されます。高森高校、高森町、マンガの出版やアーティスト育成事業などを手がける「コアミックス」(東京都武蔵野市)が連携協定を結び、現在、準備をしているそうです。

現在、活字離れから〝出版不況〟と言われていますが、漫画の売れ行きを示すコミック市場は2018年から4年連続で過去最高額を更新しています。スマートフォンなどで読む電子コミックが紙媒体を逆転し、市場を大きくけん引しています。

一方、高森高校は、南阿蘇地域唯一の高校で、教育的な役割だけでなく、文化・地域振興の中心的な役割を担っていますが、少子化の影響などで10年以上定員割れが続いています。このため、熊本県教育委員会は、高森高校の魅力化の目玉として、公立では全国初となるマンガ学科の設置に踏み切ったそうです。

マンガ学科では、コアミックスの助言によるプロ仕様の機材を使って、現役編集者や漫画家が授業を実施。また、都内・熊本県内の編集部とオンラインでつながり「地方にいながら都心と同じ」教育環境を提供するそうです。

来月27日には、2023年入学者向けの説明会を開催。コアミックスの講師によるマンガ作画体験や、コアミックス第2本社の施設「アーティストビレッジ阿蘇096区」での創作風景等の見学を予定し、マンガ学科の魅力を肌で感じることができるそうです。マンガ学科への受験は全国どこからでも可能です。

熊本県は尾田栄一郎さん(代表作:ワンピース)、村田雄介さん(代表作:アイシールド21/ワンパンマン)、緑川ゆきさん(代表作:夏目友人帳)、森本梢子さん(代表作:ごくせん)ら多くの有名漫画家を輩出しており、今年から「マンガ県くまもと」のキャッチフレーズをもとにさまざまな取り組みを予定しているそうです。

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