地方製造業、79.5%が「若手技術者の自社採用」に難航 「技術力・言語力が高く、若手の外国人技術者の採用」に関心は57.9%

地方企業の79.5%が「若手技術者の自社採用」に難航し、57.9%が「技術力・言語力が高く、若手の外国人技術者の採用」に興味を持っている-。
地方企業の採用支援などを手がける「One Terrace」(東京都千代田区)が実施した「地方企業の外国人技術者採用」の実態調査で、こんな結果が分かった。

調査は、1都3県を除いた従業員数300人以下の製造業の経営者・役員・取締役107人を対象に、インターネットで実施。
調査で「若手技術者の採用意向」を尋ねたところ、「積極的に採用していきたい」が44.9%、「採用していきたい」が36.4%となり、80%以上が若手技術者を採用したい意向であることが分かりました。

その上で「自社での若手技術者の採用は難しいと思うか」と質問したところ、「非常にそう思う」が24.4%、「ややそう思う」が55.1%という回答となり、多くの企業が採用は困難と考えていることが浮き彫りになしました。

その理由を聞いたところ(複数回答)、「日本の若手技術者人口が減少しているから」が52.9%でトップ。次いで「若者に人気な職種ではないから」が48.2%、「都心部へ有能な人材が流出しているから」が38.8%、「技術力が不十分な若者が多いから」32.9%、「採用ノウハウが不足しているから」24.7%、「採用者が若者の就職動向をつかめていないから」12.9%などとなりました。

自由回答では「近隣に大学もないため、地元採用ができない」、「仕事が1人前になるまでの先行投資が必要だが、時間と資金が追い付かないのが現実」、「地方では中々、欲しい人材が不足している」、「都会のような給与を出せない。自社にあった技術者を持っているものが少ない」、「会社のネームバリューが低く、本社所在地も人が集まりにくい」などの声があったそうです。

また「技術力・言語力が高く、若手の「外国人技術者」の採用に興味があるかを尋ねたところ、「非常に興味がある」が20.5%、「やや興味がある」が37.4%、「あまり興味はない」が20.6%、「全く興味はない」が15.0%などとなり、若手の技術者採用で外国人であるか否かはあまり問われない状況になっていることが分かりました。

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