使用済み乾電池を電池材料にリサイクル パナソニックとイオンが実証実験

「パナソニック エナジー」はこのほど、「イオンリテール」と協業し、東京都、大阪府、京都府、奈良県の「イオン」「イオンスタイル」計22店舗で、使用済み乾電池の回収とリサイクルに向けた実証実験をスタートさせました。

「パナソニック エナジー」の乾電池はいつでもどこでも使える「くらしの幸せ」を支えるエネルギーを目指すほか、近年頻発する災害時の備えとして、広く売られています。
「乾電池エボルタNEO」は〝世界一長もちする単3形アルカリ乾電池〟としてギネス世界記録に認定されており、1本あたりを長く使用することで資源の有効活用にも貢献できる乾電池となっているそうです。

そうした中で、「パナソニック エナジー」の調査によると、一般消費者の約4割が「乾電池の廃棄が不便」と感じる、あるいは「乾電池の使い捨てに戸惑い」を持っているとのこと。

そうした不便を解消するため、「イオン」「イオンスタイル」の店舗に使用済み乾電池回収ボックスを設置し、店舗で販売した使用済み乾電池を回収。回収した乾電池は「東京製鐵」の岡山工場を通じて、鉄鋼材料などの新たな素材としてリサイクルするとともに、乾電池部材へのリサイクルを目指した研究開発にも活用するそうです。

「パナソニック エナジー」は2021年度から乾電池の梱包に紙パッケージを順次採用するほか、国内外の工場でCO2排出実質ゼロ化を進めるなど、乾電池のトップメーカーとして環境負荷低減に向けた取り組みを進めているそうです。

今後はさまざまなパートナーとともに乾電池をはじめとする一次電池の資源循環(サーキュラー)モデルを構築していく方針だそうです。

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