日常の喧噪忘れる200年前の古民家ホテル 長野・奈良井宿に分散型ホテル「BYAKU Narai」

長野県塩尻市の奈良井川上流にある「奈良井宿」は、かつて中山道34番目の宿場として栄え、現在は「重要伝統的建造物群保存地区」として、繁栄した当時の町並みが保存されています。訪れれば、まるでタイムスリップしたような感覚となり、都市生活の喧噪から切り離された時間を過ごすことができます。

そんな奈良井宿に8月4日、今も引き継がれる江戸時代の町並みに、溶け込むように滞在する〝分散型ホテル〟「BYAKU Narai」がオープンします。

このホテルの特徴は、本計画は、なんといっても、約200年前の伝統的建造物を改修し、ホテルやレストラン、酒蔵、バー、温泉施設、ギャラリーの6業態で構成する小規模複合施設として利用するプロジェクトの一環であること。

そして、全12室の客室は、かつて酒蔵だった「歳吉屋」、曲物職人が暮らしていた「上原屋」など複数の建物にあり、それぞれ異なる用途や間取りを活かすことで、一般的なホテルの客室とは全く違う古民家ならではの体験ができることです。

レストランは「嵓 kura」は、かつての酒蔵で、酒造りの作業が行われていた場所の構造や建材などを活かした飲食空間に再生。新たに生まれ変わった酒蔵もガラス越しに眺められる空間の中で、ゆったりとした食事。

奈良井宿ならではの食体験をコンセプトに、地域の生産者が手がける旬の食材や地域ならではの食材を活用し、地域で受け継がれている郷土料理や調理法をアレンジしたメニュー構成で、メニュー開発監修は、神保町の「傳」の開店わずか3年で「ミシュランガイド東京2011」で二つ星を獲得した長谷川在佑氏が担当するそうです。

このほか、バーや温泉施設など、山深い奈良井宿の日々や季節の移ろい、歴史が息づく建物、空間に浸れば、自分自身も新しい発見ができるかもしれません。

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