シニア向けコミュニケーションの実証実験 NECと千葉銀、横浜銀

誰でも歳はとるもの。高齢になって夫婦二人暮らしや一人暮らしが増えている中で、家族や地域とのコミュニケーションが希薄になりがちです。「健康を害したらどうしよう」など困りごともなかなか解決できないかもしれません。そうした課題を解決しようと、NECと千葉銀行、横浜銀行が共同で、高齢層の顧客と家族を対象にコミュニケーションタブレットを活用した実証実験を行っています。

実証実験は、顧客の抱える課題解決の一助にすることを目的に、NECのシニア向けコミュニケーションタブレット「Tablet PaPeRo(タブレットパペロ)」を利用し、それぞれの銀行キャラクター「ひまりん」と「はまペン」が困り事についてのヒアリングをしたり、金融知識の向上に役立つコンテンツ、高齢層の顧客自身が抱える健康面の不安や課題などを解決するためのコンテンツなどの機能を搭載したりして提供するものです。

銀行キャラクターに加え、タブレット端末の画面上に表示されるNECのバーチャルアシスタントとの会話することで、高齢者が日常的に使える早口言葉や、簡単な記憶・計算問題頭などの頭の体操といったトレーニング機能も搭載。認知症に対して関心を高めるため健康分野の外部サービスにもつながるそうです。

親しみやすいバーチャルアシスタントによる季節・時間帯などに応じた声かけや、高齢層の本人とその家族間の伝言や、写真の送信を簡単にできるコミュニケーション機能もあるといいます。

世の中はデジタルトランスフォーメーション(DX)時代と言われていますが、このような取り組みで、1人ひとりが安心して暮らせる社会を作ることがDXの大きな役割なのでしょう。

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