「ザ・リッツ・カールトン京都」がオリジナル日本酒プロジェクト  ホテルスタッフが環境にやさしい酒米作りスタート

「ザ・リッツ・カールトン京都」(京都市中京区)は2024年2月17日に開業10周年を迎えるのを記念し、ホテルスタッフが酒米作りに取り組む、「オリジナル日本酒プロジェクト」を始動しました。

同ホテルは鴨川のほとり、東山三十六峰を一望できるロケーションに建ち、祇園や河原町、先斗町など繁華街に近いことから、観光やビジネスに便利なラグジュアリーホテルとして知られています。

「ザ・リッツ・カールトン」は社会的、環境的な責任を果たす活動である「コミュニティ・フットプリント」を実施しており、日本酒プロジェクトも、開業10周年記念であるとともに、「コミュニティ・フットプリント」の一環でもあるそうです。

酒米作りの地として選んだのは、「歴史的風土特別保存地区」にも指定されている京都市右京区嵯峨地区。同地区はいにしえの時代から稲作や農業が盛んでしたが、近年は後継者不足による耕作放棄地問題などで、かつての風景が失われつつあります。その一方で、化成肥料や農薬の多用による生態系への影響も取りざたされているそうです。

今回取り組むのは、地域バイオマス堆肥や乳酸菌、有機質バイオ肥料を使って酒米を育てる環境にやさしい酒米作り。水田にタガメやゲンゴロウ類が生息し、夏にはホタル、秋にはトンボが飛び交うようなかつての環境を作ることにより、嵯峨地区の美観復興の一助となることも目指すそうです。

プロジェクトのキックオフとして、6月6日に行った田植えには約40人のホテルスタッフが参加したそうです。稲刈り後、10月~11月に酒の仕込み をする予定。オリジナル日本酒の醸造は、山梨県で300年の日本酒作りの歴史を持つ「山梨銘醸」の協力で行われ、2024年1月下旬の提供開始を予定しているそうです。

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