「宇宙一面白い公共交通を目指すプロジェクト」スタート岡山で「バス事業、正念場(バ)ッス!」と

地方では総じて、バスを中心とした公共交通機関の経営が苦境に直面しています。もともと利用者が多いとは言えない中で、新型コロナウイルス感染症による公共交通離れが進み、経営が大打撃を受けています。

そうした中、岡山県の「両備グループ」(岡山市)のバス事業部門の「両備グループバスユニット」(両備ホールディングス、両備バスカンパニー、東備バス、岡山電気軌道、中国バス、井笠バスカンパニー各社)は、公共交通ご利用促進プロジェクト「宇宙一面白い公共交通を目指すプロジェクト」をスタートさせ、第1弾として、毎日一日1往復限定で 「プラネタリウムバス」を25日まで運行しています。

岡山市の公共交通をめぐっては、バスの公共交通分担率は2%と著しく低いうえに、コロナ禍によるバスや電車といった公共交通の利用離れが加速。その一方で、こうした公共交通の危機的状況が、その公共性の高さゆえに住民、利用者に伝わっていないという現状があるそうです。 「宇宙一面白い公共交通を目指すプロジェクト」のテーマは「瀬戸(×内)ぎわ 公共交通 今、正念場(バ)ッス!」で、こうした現実を背景に、2022年をバス事業存続の正念場と捉え、赤字続きの公共交通事業の再起を懸けた挑戦となります。

プロジェクト第1弾の「プラネタリウムバス」は、バス車内をプロジェクターで星空を映し出し、癒しの空間が楽しめるもの。運行するのは両備バスで、三菱ふそうのハイブリッドバスをベースに改装した乗合バス車両「SOLARVE(ソラビ)」を使用します。 また、話題喚起に向けたCMやWEBサイト、SNSでの情報発信も実施。2月から両備バスの観光車両を改修し、赤字路線を中心に走行するほか、要望があれば、全国どこでも貸し出しするそうです。このほかの毎月バス利用促進企画は今後、順次発表します。

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