コメのアップサイクルで農家と飲食店を同時に救済 食品ロス、物価高など問題解決図る「箔米堂」

近年の夏の猛暑の影響などで、コメ農家の間で、割米や未熟米などの流通されない規格外米が増え続けている事が問題になっているそうです。

飲食店の企画、経営、運営などを手がける「ジパングフードリレーションズ」(大阪市北区)がこのほど、日本で問題になっているそうした〝食品ロス問題〟を解決しようと、アップサイクルさせて解決に導く新ブランド「箔米堂」(はくまいどう)を立ち上げました。

日本の食品ロスは2023年で年間は523万トンにも達しています。廃棄される食材のうち、多くの割合を占めるのはコメで、流通される事のないコメは30キロ30円などで、コメ農家から引取り業者に引き取られ、肥料や飼料になっているそうです。

また、昨今は、原材料費や人件費などの高騰を背景に、特に目立つのが、原材料に「小麦粉」を使用しているたこ焼き、お好み焼き、焼きそばなど、いわゆる「粉もん」を提供する飲食店が経営に苦しんでいるそうです。

このため、〝白米〟になれなかった流通価値のないコメに、箔をつけ米粉に変え、価値あるものに変換(アップサイクル)することで、生産者、飲食店の役に立ち、問題解決に向け社会に貢献できるのではないかとスタートしたのが「箔米プロジェクト」。そこから生まれた商品を展開するブランドとして「箔米堂」が立ち上がったそうです。

飲食店が、規格外米を使った米粉「箔米粉」で代用すれば、原材料費を抑えることができるほか、グルテンフリーのアレルギー防止、またサスティナブルな付加価値を付けることができ、「小麦粉」の止まらない高騰で苦しんでいる飲食店を救う可能性があるそうです。

「箔米堂」では規格外米を米粉にした「箔米粉」(はくまいこ)を開発し、現在は「箔米粉」を使用した「箔米カレー」を店舗で提供しているほか、レトルトカレーなどの販売もしてます。

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