地域活性化やビジネス創出を支援する「さとゆめ」と「JR東日本」の共同出資会社「沿線まるごと株式会社」が、JR東日本・青梅線沿線全体をホテルに見立てる地域活性化プロジェクト「沿線まるごとホテル」の中核となる宿泊施設のブランド名を 「Satologue」とし、2024年3月にレストラン、2024年度中に客室を開業することを決めました。

「沿線まるごとホテル」は、JR東日本の駅舎や鉄道施設などを「ホテルのフロント」として活用、沿線集落の古民家（空き家）を「ホテルの客室」に改修。
さらに、地域住民が「ホテルのキャスト」となって接客・運営を行うことで、「沿線」を「まるごと」楽しめる「ホテル」とすることで、新たな滞在型観光、マイクロツーリズムの創出を図るもの。

そのプロジェクトの第一弾がJR東日本・青梅線沿線で、まず、青梅線の「鳩ノ巣駅」近隣エリアに、2024年3月にレストラン棟（客席22席、ラウンジ、焚火あり）とサウナ棟（利用人数6人程度）を開業、2024年度中に客室棟（ツインルーム4室）を開業する予定。また、2025年には、新たな客室棟（一棟貸し1室、収容人数10人程度）を開業する計画です。
その後、JR 青梅線沿線で順次地域拠点を改修・開業していき、沿線が一つのホテルとなる世界観を構築するそうです。

ブランド名の「Satologue」は、Sato（里）とlogue（語り）を組み合わせた造語。「里とつむぐ、物語。」をタグラインとし、ホテルが立地する地域の歴史・文化・自然や、地域を想う人々の営みといった「里の物語」を、ホテルの空間やサービス、アクティビティの中で感じ。その地域がお客にとって「ふるさと」のような存在になって欲しいという意図を込めているそうです。

今後は、青梅線沿線での事業展開に留まらず、将来的には「沿線まるごとホテル」等のヒト起点の地域事業モデルを JR 青梅線以外の地域でも検討し、2040年までに JR 東日本管轄エリア内で 30 地域以上での地域特性に応じた地域事業創出を目指すそうです。