昆虫食で新しい社会や産業目指す! 高崎経済大、東京農大、企業などがコンソーシアム設立

人口増加や食料、エネルギー、環境など世界はさまざまな課題に直面しています。そうした課題を解決するキーワードの1つが「昆虫食」で、近年、とても注目されています。

しかし、日本では昔から昆虫食文化はあったものの、まだ一般食品として浸透していないのが実態で、環境教育などを背景に昆虫食品が認知、一般化されつつある欧米などとは様相が異なっているようです。

そうした中、昆虫代替タンパク質で新しい社会や産業を目指すため、高崎経済大学、東京農業大学、企業などがこのほど、昆虫食品研究開発クロステックコンソーシアム「ネオアクシス」を設立しました。

「ネオアクシス」は飯島明宏・高崎経大教授と佐々木豊・東京農大教授が共同提案したもの。企業などが参加し、昆虫食品産業全体の課題整理や、企業・団体の連携支援、教育・研究を中心とした情報発信などを行うそうです。

さまざまな分野の技術のシナジーによって、持続可能な新しいフードサイクルの実現を目指すオープンイノベーションの舞台とし、昆虫をハブとして、新しい農業システム、資源・エネルギー循環、フードサービスの融合と、それらの社会実装に必要な枠組みについて探究まで視野に入れています。

制度や社会理解などは共通性があり開かれた議論が必要なため、当面、「資源昆虫定義」「食品ロス由来飼料規格の標準化、基準調和」「食品衛生規格の標準化」など6つのタスクフォースを立ち上げ、議論を進めるそうです。

コンソーシアムが本格稼働を迎える2022年に各タスクフォースが中間報告、23年に提言とりまとめを図る方針です。

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