広島・呉市の〝海軍料亭〟が海軍グルメを再現 お取り寄せで釜飯、焼き魚

現在は新型コロナで休館していますが、年間100万人近くが訪れるという「大和ミュージアム」がある広島県呉市は、かつて東洋一の軍港、日本一の海軍工廠の街として栄えました。まさに海軍の街です。

戦後も戦前から培われた造船技術などが新しい技術と結びつき、日本の発展に大きく貢献してきた街でもあります。

そんな呉市にあるのが、1901年(明治34年)の創業当時から〝海軍御用達〟の料亭だったとして知られる「五月荘」です。今年は創業120年で、店内には、東郷平八郎元帥直筆の掛け軸や日露海戦海図など調度品等を展示しています。

その「五月荘」がこのほど、海軍時代の実際のレシピを元に「海軍グルメ」として再現し、お取り寄せ商品として発売しました。

「5月荘」は、プロが選ぶ観光・食事施設100選にも選ばれ、全国からの観光客らが食事を楽しんでいましたが、新型コロナの影響で旅行の自粛が定着したため、「五月荘」の味を全国に届けたいとの想いで企画したそうです。

発売したのは「海軍さんの釜めし」と「海軍さんの焼魚シリーズ」。海軍の料理と言えばカレーなどを思い浮かべますが、こちらは和食。

釜飯は「鯛釜めしの素」「たこ釜飯の素」「穴子釜めしの素」「牡蠣釜めしの素」「和牛釜めしの素」の5種で、いすれも炊飯器にコメと釜めしの素を入れて炊くだけで美味しく食べられます。

また、焼き魚は、「甘鯛の西京焼き」「さわらの西京焼き」「穴子の蒲焼き」「金目鯛の幽庵焼き」の4種。こちらは、湯煎かレンジで温めるだけです。

旧海軍では、洋上での食事を重要な位置づけ、「海軍割烹術参考書」や「第一艦隊献立調理特別努力週間献立集」など、各艦艇の調理人がこれらのレシピを元に、和洋中の食事を乗組員へ提供していたそうです。

海軍グルメを知ることで、平和のありがたみも一緒にかみしめることも大事かもしれないですね。

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