奇想の絵師の幽玄なる世界や、てまりの幻想的な雪景色はいかが? ホテル雅叙園東京で「めでたづくし×百段階段」

奇想の絵師の幽玄なる世界や、てまりの幻想的な雪景色を楽しみませんか?
「ホテル雅叙園東京」(東京都目黒区)で3月12日まで、さまざまな縁起物を展示した「めでたづくし×百段階段」が開催されています。
展示場所は、館内にある東京都指定有形文化財「百段階段」。幸せの世界に入り込み、アートの一部となって愉しめます。

企画展「めでたづくし×百段階段」は、古来より人々の生活と密接に結びついてきた「願い」に焦点を当て、1,000点を超える縁起ものを展示。
文化財建築へと続くプロムナードでは、日本各地に伝わる116の神さまのお面が出迎え。
展示会場の7部屋には、伝統工芸の匠の技に見る吉祥モチーフや、幸せを願う想いが込められた細工物、現代の人気イラストレーターによる新たなかたちの神々などを展示し、さまざま角度から〝福〟を紹介しています。

みどころの1つは〝文化財建築に舞い降りるてまりの雪〟。「まるく収まる」「縁をつくる」などの意味が込められた「てまり」のインスタレーションで、その光景はまるで雪景色。さまざまな色の糸が重なったてまりは、光の当たり具合でその表情が変わり、舞い降りる雪を見上げているかのような不思議な感覚に陥ります。

また、大ヒットゲームのキャラクターデザインや書籍挿画で活躍する現代の奇想の絵師・七原しえ氏の初作品集「緋花 根の国 底の果て」から、20点の作品をパネル展示しているのも注目したいところ。
架空の閉鎖的な島国〝根の国〟の舞台となるのは静水の間。橋本静水をはじめとする昭和の名画家により岩絵の具で描かれた欄間や天井の色鮮やかな草花の中に、イラストに多用されている緋色の本質的な力強さ、神聖さ、非日常性が溶け込みます。

さらに、絢爛豪華な漁樵の間には、子の健やかな成長を願う這い子人形など、ひとつひとつに縁起の良い意味が込められたつるし飾りをはじめとし、柔らかな表情のお福さん、きつねの嫁入りなど、400点を超えるお細工物が並んでいます。入場料は平日の当日券が1,200円。

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