世界遺産の知名度2位は「原爆ドーム」。では1位は?行ったことがある人が最も多いところは「法隆寺」

 

日本にある全25件の世界遺産のうち最も知られているのは「屋久島」。2番目は「原爆ドーム」-。阪急交通社が実施したアンケート調査で、こんな結果が分かりました。

世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産(文化遺産と自然遺産を兼ね備えたもの)」の3種類があり、日本では現在までに25件が世界遺産に登録されています。

一番新しいのは2021年7月に登録された、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」と「北海道・北東北の縄文遺跡群」ですが、同じ世界遺産でも知名度は相当異なるようです。 調査は全国、20代以上の男女計524人を対象にインターネットで実施。「日本の世界遺産一覧の内、あなたが『ここは(これは)世界遺産だ』と認識していたものを全て選んでください」と質問したところ、一番知名度が高かったのは「屋久島」で、67.6%が世界遺産だと認識していました。

2位は「原爆ドーム」で59.5%、以下「厳島神社」54.4%、「姫路城」53.8%「富岡製糸場と絹産業遺産群」51.9%などとなりました。

一方、知名度が低く、25件中24位となったのは「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺跡群」で16.2%、最下位となったのは「国立西洋美術館本館」で8.6%と1割にも達しなかったそうです。

ただし、「国立西洋美術館本館」は、「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献 ―」として7カ国17資産が選ばれた内の1つで、「国立西洋美術館本館」単体で選ばれわけではありません。

ル・コルビュジエはフランス人の建築家で、日本を含む7カ国がル・コルビュジエの建築作品を世界文化遺産に共同推薦したものです。

また、行ったことのある世界遺産について聞いたところ、1位は「法隆寺地域の仏教建造物」と「原爆ドーム」でいずれも42.2%。その後、「古都京都の文化財」が34.9%、「厳島神社」34.4%、「姫路城」32.4%、「日光の社寺」30.7%、「古都奈良の文化財」27.9%などとなりました。知名度では最も高かった「屋久島」は6.9%となり、屋久島までのアクセスがやや難しかったり、縄文杉を見るには往復10時間ほど歩く必要があるなど観光のハードルの高さが原因となったようです。

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