消火器なのに見せたくなる「アートな消火器」 隠しておきたいものから「見たい・見せたい実用アート」へ

「消火器」と言えば、真っ赤な塗装で、見栄えが気になって普段は目につかない場所に置いている人が多いようですが、今までの隠しておきたいデザインの消火器とは一線を画すアートをあしらった消火器が登場します。

アートのサブスクリプションサービスなどを手がける「Casie」(京都市下京区)が2024年1月17日から発売する「アートな消火器」で、防災をもっと身近にし、もしものときの備えとして機能することを目指すそうです。

総務省消防庁の「令和2023年版 消防白書」によると、発生した建物火災の55.9%が住宅火災で、出火原因としては「たばこ」や「コンロ」「電気機器からの出火」が多くなっています。

火災が起きてしまったとき、被害を最小限に抑えるために何よりも大事なのが、早い段階で火を消す「初期消火」。初期消火に最も多く使用されているのは消火器で、万が一出火してしまった場合は、消火器を使うことで延焼を防げる可能性が高まるとされています。しかし、白書によると消火器の使用率は18.9%と低く、必要なときに十分活用しきれていないのも現状となっているそうです。

消火器は普段は目につかない場所に置いてあるケースが多いですが、普段から目に付く場所に消火器を置いておくことで、自然と防災意識を持つことにも繋がると考えられます。

「アートな消火器」は「Casie」が運営する絵画レンタルサブスクリプションサービス「Casie」に参画するアーティストの作品をデザインしたもので、消火器の今までのイメージを覆すポジティブなイメージを持っており、リビングの片隅に置いても違和感がありません。

また、購入した金額の一部がアーティストに還元する仕組みを採用しており、消火器を手にすることで、アーティストの新しい制作活動をサポートするなど、国内の文化芸術の発展にも寄与できるそうです。
価格は1本16,500円(税込み)

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