インボイス登録申請済み26%にとどまる  免税事業者、登録しない理由は「メリットがない」

インボイス(適格請求書)制度が10月1日から始まった中で、インボイス登録申請済みの免税事業者は26%にとどまる-。 
経営・財務コンサルティングの「SMG菅原経営」が実施した「インボイスの登録申請状況やその理由」などについてのアンケート調査で、こんな結果が分かりました。

調査は、20歳以上60歳未満の自営業または自由業の免税事業者(課税売上高が1,000万円以下)1,150人を対象に、制度スタート直後の10月10日に実施。
「インボイス制度の登録申請をしたか」と聞いたところ、71.7%が「していない」と回答。その一方、「登録申請した」は26.6%にとどまりました。

「9月30日までに登録申請した」と回答した306人に「登録申請をした理由」を聞いた(複数回答)ところ、最も多かったのは「取引先から求められた」で44.4%、次いで「契約時に不利になる」29.1%、「インボイスを発行できないことを理由に取引を止められる」17.7%、「義務だと思った」14.7%、「購入価格や報酬を下げられる」14.4%などとなり、インボイス発行をしないと取引しないなどと圧力をかけられたり、それを恐れたりして登録申請した事業者が少なからずいることが分かりました。

一方、「登録申請したインボイス制度は取り消せることを知っているか」との問いでは、31.7%が「知っているが、取り消すつもりはない」と回答。「知っており、検討中」が19.9%、「知らなかったが、取り消すつもりはない」が14.7%、「知らなかったので、検討したい」が13.4%、「既に取消届出書を提出済み」が11.8%となったそうです。

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