冬の金沢ならはずせないのが「香箱ガニ」です。その「香箱ガニ」と金沢の郷土料理を堪能できる宿泊プランが登場しました。

石川県金沢市の「ホテル金沢」が11月7日から12月20日までを対象に発売する、香箱ガニと金沢の郷土料理を組み合わせた「香箱蟹御膳」付きの宿泊プラン。石川県が誇る冬の味覚「香箱ガニ」を随所に用い、かぶら寿司や治部煮など金沢の美食を一度に味わえる〝豪華御膳〟となるそうです。

「香箱ガニ」は、石川県で獲れるズワイガニの雌のこと。雄の「加能ガニ」に比べるとサイズは小ぶりになりますが、お腹にプチプチとした食感の卵 〝外子（そとこ）〟と、甲羅の内側に絶品と名高い〝内子（うちこ）〟がびっしり詰まっているのが特徴で、身やカニ味噌が濃厚のメスならではの美味しさがあるそうです。
そんな絶品のカニですが、漁期は短く、例年11月6日から12月29日と2カ月未満。それだけに、限られた時期にだけ提供できるという「プレミアム宿泊プラン」になるそうです。

プランでは、「香箱ガニ」を贅沢に使った釜飯と、金沢の郷土料理を組み合わせとなります。
金沢の冬の味覚といえば「かぶら寿司」。塩漬けしたかぶらに塩漬けしたブリの切り身を挟み、麹粕で発酵させたなれずしですが、晩秋から冬にかけて金沢の家庭でも馴染みが深く、「かぶら寿司がないと正月が始まらない」といわれるほど地元の人に愛される郷土料理。
ブリの脂、塩、麹のバランスが味の決め手。米麹の優しく豊かな味わいと香り、身が厚いかぶらのパリパリとした食感が楽しめます。

また、加賀料理として知られる「治部煮」は、小麦粉や片栗粉をまぶした鴨肉や加賀野菜、すだれ麩を出汁で煮込んでとろみを出した郷土料理。身近でそろう食材で作ることができるため、具材は家庭によって異なる〝金沢のおふくろの味〟だそうです。

その他、旬のずわい蟹の蟹味噌を使ったお豆腐や御造り、身の詰まったずわい蟹の脚を天婦羅や「香箱蟹の釜飯」などが味わえます。
料金は1泊1人11,060円～（朝食・サービス料・消費税込み）