創業126年目の5代目姉妹が「自社ブランド立ち上げたい!」 小倉織物の存続かけクラウドファンディング

石川県小松市にあり、明治30(1897)年創業の「小倉織物」の5代目の姉妹がこのほど、126年の歴史で初めてとなる「BtoCの自社ブランド立ち上げ」を目指し、「READYFOR」でクラウドファンディングをスタートさせました。

「小倉織物」は日本最後の広幅洋装絹装絹製織工場。織物を織る機屋の中間企業で、シルクジャカード生地、ドビー生地の生産を得意としているそうです。
鞄や洋服などの最終商品を作っているわけではないので知らない人が多いですが、国内外のハイブランドのテキスタイルを織っています。絹織物のなかでも特に繊細で高度な技術を必要とする後染め洋装のシルクジャカードを織れる機屋は、国内で最後だそうです。

しかし、織物の世界では現在、職人の高齢化や絹の高騰、中国の台頭、撚糸工場や通糸工場が次々と廃業するなど課題が山積しています。
「小倉織物」でも、全盛期には200人いた社員も今では10人以下で年齢は50代以上となっています。

そうした中で、5代目となる姉妹が、「世界中の人にMade in Japanの価値を知ってほしい」「1人でも多くの人にとにかくいいものを目で見て、触れてほしい」との思いから、「BtoCの自社ブランドを立ち上げたい」という決意をしたそうです。

ブランドを立ち上げる必要金額は300万円を見込んでいますが、クラウドファンディング目標金額は100万円。
資金の使い道は、商品製造のための資材調達費用で、初めは手に取りやすい一番得意とするシルクジャカードのスカーフを作成し、その後キャンパス、家具などシルクジャカードで作られたことないものに挑戦していくそうです。

終了日は3月31日23時で、全国からの応援を求めています。

関連記事

ページ上部へ戻る