建築家・隈研吾氏が手掛けたアートな温泉街をめぐる「界 別府」が「デザイン・建築ツアー」

大分県・別府温泉にある温泉旅館「界 別府」は12月から通年で、建築家・隈 研吾氏が手掛けたアートな温泉街をめぐる「デザイン・建築ツアー」を開催しています。チェックインの際にスタッフが同行するツアーで、建築デザインの背景を知ることで宿泊を一層楽しめます。隈研吾氏が手がけた建物の構造や館内装飾デザインに込めた想いなどを知ることができます。

「界 別府」は、星野リゾートの温泉旅館「界」の18施設目として2021年に開業。コンセプトは「ドラマティック温泉街」で、時の移ろいにより、窓から見える別府湾の風景や館内の情景が変わる様子を「ドラマティック」と表現しているそうです。

設計・デザインを担当した隈研吾氏がそのコンセプトに共鳴し、現代建築の中に温泉街を表現。ひとつの建物の中で空間が切り替わったように感じる大胆な空間演出から、くすっと笑ってしまうような細やかなデザインまで、数多くの意匠が施されているそうです。

コンセプトの「ドラマティック温泉街」を象徴するように、1つの現代建築の中に温泉街が浮かび上がるよう、半屋外空間を介して湯小屋へアプローチできるような設計。温泉街のさまざまな店の門構えを演出するため、多様な素材、色を使い分け、提灯、行灯、光壁、などさまざまなかたちの光の演出をしています。

内観には竹、別府石、臼杵(うすき)焼、豊後絞りなど、随所にご当地の素材が使われています。食事処は黒い塗装の空間のなかに、軽やかな竹のすだれがさまざまな高さ、幅でランダムに浮かび、半個室空間を形成。
大浴場の壁面には、ご当地の磁器「臼杵焼き」が400個はめ込まれていて、間接照明の柔らかい光によってキラリと輝くそうで、デザインの中で発見するのも楽しみのひとつとなります。

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