荒廃進む京都三山の「東山」を文化育む「共生の森」へ クラウドファンディングがスタート

京都三山の森林景観を守り、自然と共生する伝統文化を発展させることなどを進めている「京都伝統文化の森推進協議会」はこのほど、クラウドファンディングのプロジェクトをスタートしました。

多くの方に京都の山々の存在を知ってもらい時代に合った森づくりを進めることで文化を未来に継承することが目的。修学旅行生やトレイルを楽しむ人々が訪れる「東山山頂公園展望台」の周辺の森林を整備するための費用に充てるそうです。URL:https://the-kyoto.en-jine.com/projects/denbunnomori

「京都伝統文化の森推進協議会」は、京都三山の森林景観を守り育て、自然と共生する伝統文化を発展させることを目的に、林野庁、京都市、社寺などの支援協力者で構成する団体で、森づくり活動や森林の文化的価値を発信するセミナーの開催などを進めています。

「東山」は、桓武天皇が築いた将軍塚や清水寺など多くの名所・旧跡が連なり、京都の伝統と文化を育んできた場所。森林内には京都一周トレイルなどの登山道があり、ハイキングコースとして多くの人が訪れていますが、近年のゲリラ豪雨やシカによる食害、病害虫の被害などで荒廃した場所が多くなっているそうです。

リターンは「京都三山の地理と伝説の仙人を知るツアー」「東山の間伐材を活かした野焼きによる陶芸体験」「東山風景林の除伐体験と森林解説ツアー」の「アドベンチャーツーリズム」などが用意されています(いずれも税込み50,000円)
「京都三山の地理と伝説の仙人を知るツアー」は、比叡山と大文字の中間に位置する瓜生山周辺の地形的な特徴と文化的な関わりと伝説の仙人「白幽子」の岩屋を巡るミステリーツアーと、ツアー後の講師との懇談会への招待。講師は鎌田 東二・京大名誉教授、原田憲一・元至誠館大学長、吉岡洋・京都芸術大文明哲学研究所教授)

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