ツタンカーメンの素顔に迫る「体感型古代エジプト展」 「超複製品」展示と高精細デジタルデータによる映像没入体験

2022年は、考古学者のハワード・カーターが1922年にツタンカーメンの王墓を発見してから100年という記念の年でした。
ピラミッドと古代エジプト文明は今もさまざまな研究、発掘がされ、新しい発見も相次いでおり、世界中の古代エジプトファンを魅了し続けています。

そうした中、公益財団法人「角川文化振興財団」が7月1日から11月20日まで、「ところざわサクラタウン」内の「角川武蔵野ミュージアム」1階のグランドギャラリーで、「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」を開催します。

また連動企画として、同館4階のエディットアンドアートギャラリーで7月23日から11月20日まで、「神秘のミステリー!文明の謎に迫る 古代エジプトの教科書」も開催されるそうです。

展覧会のコンセプトは「HISTORYはSTORYだ!」。歴史(HISTORY)の中には物語(STORY)があるという考えに基づき、3000余年前の歴史上の人物として捉えがちなツタンカーメンを、生身の人間として捉え、その時代にどう生きて何を思ったかを豊かに想像できる展示空間を作るそうです。

ツタンカーメンは、父・アクエンアテンの後をわずか8~9歳で継ぎ、19歳で死亡したとされています。王・ファラオとして即位した期間は、人生の中で青春と呼ばれる期間に重なり、青春時代を王として過ごした若きファラオの短い生涯は一体どのようなものだったのかを探ります。

本物の発掘品、美術品はなく、展示されるのは、世界に3セットしかない「超複製品(スーパーレプリカ)」。有名な黄金のマスクや玉座のほか、ツタンカーメンの王墓に収められていた副葬品のうち約130点を精巧に再現しています。

また、古代エジプトを〝体感〟する展示も。会場内の大空間では、壁と床にプロジェクションマッピングを投影。古代エジプトの創生から神々の変遷をたどるとともに、ツタンカーメンの生涯を目で、耳で、身体で感じるデジタルコンテンツだそうです。また、エジプトから門外不出となったツタンカーメンのマスクや厨子といった副葬品の数々を、「ワールド・スキャン・プロジェクト」の最新技術による高精細3Dスキャンデータから本展覧会のために映像コンテンツ化し、超大型スクリーンにデジタル展示。来場者はその展示物をNFTアートとして持ち帰ることができるそうです。

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