神社で日本初、御朱印をデザインしたNFT 三重県明和町の竹神社で

三重県明和町の「竹神社」がこのほど、御朱印をデザインしたNFT「竹神社デジタル御朱印」の頒布を開始しました。
同町の観光地域づくりを推進する「明和観光商社」と「博報堂」、「HAKUHODO Blockchain Initiative」などがこれまで、共同でNFTを活用した地域文化のデジタル実装の実証実験を行っており、有効性の検証を完了したそうです。

竹神社は1911年に25社の神を合祀して誕生した神社。長白羽神をはじめ、この地域の多くの神様をお祀りし、社地は天皇に代わって伊勢の神宮を支えた斎王ゆかりの地とされているそうです。
社務所が開いているのは土、日曜日、満月の日に限られ、御朱印や小さなお守りなどを頒布しています。

NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は、ブロックチェーン(分散型台帳)を活用したデジタル署名によって、デジタルコンテンツがコピーでないオリジナルであることを証明できる技術。従来であればオンライン上などにデジタルで存在するコンテンツは無限にコピーが可能でしたが、NFTによって唯一無二なモノにできるようになったことで、希少性のコンテンツとしての価値を持つようになってきています。

「竹神社デジタル御朱印」は、竹神社社務所で申し込んだ人に示すQRコードをスマートフォンで読み込むことで、専用ページを通じて御朱印受け取ることが可能。

御朱印は博報堂行動デザイン研究所が制作した竹神社の花手水をモチーフとしたもので、絵柄は毎月変わり全部で12種類あるそうです。

今後は、地域住民からアート作品や写真を公募し、メタバース空間における展示を行い、遠方の人々にも明和町の魅力を届けるといった企画も予定しており、中長期的な取り組みを通じて、リアルとデジタルが溶け合うコミュニティを活用した地域の活性化を図っていくそうです。

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