岐阜の刀匠が生み出す「アウトドアナイフ」 町工場集団の海外プロジェクトがスタート

岐阜発祥の町工場集団「giant-salamander」を運営する「PUZZLCE」(岐阜市)が、世界3大刃物の産地「岐阜県関市の刀匠」が造るアウトドアナイフの海外販売を目指し、海外クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で販売を開始しました。

「giant-salamander」は岐阜県を中心に金型職人や設計士、板金職人などさまざまな町工場などの職人が集ってできたチーム。設備や技術・素材の枠を超え、多彩な製品開発に挑戦しています。

アウトドアナイフは刃渡り17センチ、全長センチ。コンパクトなタイプが主流の中、アウトドアナイフとしては非常に大きな設計となっており、1本で薪や木材・食材に使用できる汎用性の高いナイフとなっています。

黒染めをした刃はデザイン性に優れ、握りやすい13cmのグリップは力を刃へと伝わりやすい仕様となっています。

たたら炉で刃を加熱する炭は1200〜1300度の高温が可能な松炭を使用。岐阜県関市の土地に豊富にある良質な松炭を2〜3センチに切って使用しています。
刀匠による刃物の製作は時間とコストがかかりますが、先行して形状だけを製作し、刀匠が焼き戻しや刃付けや仕上げを行うプロセスで製作することにより、時間とコストを抑えています。

柄には日本のヒノキをベースに55%の木材を含む、ウッドプラスチックを使用。
乾燥時間やシリンダー温度など、長年の経験を持つ金型職人が最適な数値を算出することで、通常とは異なる成形を可能にしているそうです。
また、成形時の配合率によって1つ1つの表面の模様が変化するので、1つとして同じ模様が生まれず、世の中に1本しかないオリジナル性の高いプロダクトとなっています。

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