創業93年の自転車ブランドがハンドメイドの受注スタート クラシカルモデルに最先端の技術

創業から93年目の自転車ブランド「VIGORE」(ビゴーレ)を手がける「ビゴーレ・カタオカ」(京都市)は23日から、フレームビルダーが一つ一つ製作するハンドメイドフレーム「70next」(ナナゼロネクスト)の受注を開始します。

同社は1929年に京都で創業し、1963年にオリジナルブランド「VIGORE」を展開した国内初のフレームビルダーの老舗。そのフレームビルダーの老舗が創業100年を前に、先代から受け継がれた想いを見つめなおし、これからのモノのあり方を考えるための自転車をつくりたいという想いから開発したのが「70next」で、最新のレーサー感の乗り味を楽しめます。

フレームビルダーの片岡聖登さんは3代目で、1980年代よりフレームビルダーとしての活動を開始。自らもトライアスロン、ダウンヒルレース、ロードレースなどさまざまな競技に参加しながら自転車を設計、製作してきたそうです。

「70next」は、全体のデザイン、ラグ、ヘッドバッヂ、エンドキャップ、そしてエンド接合部の仕上げまで、70年代から受け継がれた技術とデザインを再現。そこから、不要なものは削ぎ落とし、必要なものだけを磨き込むVIGOREのデザイン設計の原点を改めて突き詰めています。

クラシカルなラグ溶接が抱える、溶接時の熱による軟化の課題に対応するため、フレーム素材にはKAISEI 8630Rを使用。肉薄で軽量な素材でありながら、クロモリにニッケルが配合されているため溶接時の熱で結合部に剛性を生み、これが、クロモリのしなやかなバネ感と合わさり、乗り手の力を前に進む力に変換してくれるそうで。

また、伝統的な技術や仕様を応用しながらも、最高の乗り味を体感できるよう、推奨完成車モデルのコンポーネントパーツは、SHIMANO ULTEGRA Di2 キャリパーブレーキ仕様を採用。STIレバーがコンパクトになり、ハンドルがより握りやすく、軽量となっています。

「70next」と同時に、「70next」をベースと、京都の漆芸家服部一齋氏との記念コラボモデル「70next 知足」発売します。

「70next」は完全受注生産で、価格は完成車1台799,700円〜(税込み)、フレーム&フォークは1台374,600円〜(税込み)。

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