徳川慶喜が振る舞った日本初のフレンチ晩餐を食す! 東京ドームホテルが150年を経て特別ディナー

日本で初めての本格的な西洋料理での饗応はいつ、どこで? 

1867(慶応3)年、徳川幕府最後の将軍の徳川慶喜(1837~1913)は、大坂城で外交晩餐会を開き、イギリス、オランダ、フランス、アメリカの4カ国の公使たちに、4日間にわたりフランス料理が振る舞ったそうです。

それまでは和食主体だったのですが、公使たちの琴線に触れるものにしようと、横浜のホテル「オテル・ド・コロニー」経営者のラプラス氏に料理一式を頼み、20皿を超える本格フレンチが提供されたといいます。これが、日本で初めての本格的な西洋料理での饗応とされているようです。

東京ドームホテルでは、11月19日から28日まで、ダイニング「ドゥ ミル」で、この時のメニューを参考にして当時のフランス料理を再現した「幕末維新の食卓外交コース~グルメな将軍の本格フレンチ戦略~」と題した特別ディナーコースを提供します。

東京ドームホテルを含む小石川後楽園一帯は、徳川慶喜の生誕地。第15代将軍に就任し、1867年に大政を奉還。江戸城開城後に水戸で謹慎した後、駿府に隠棲しました。1897(明治30)年に東京に戻り、1913(大正2)年に没するまで小石川後楽園で過ごしたそうです。

今回の特別ディナーもそうしたゆかりで企画。同ホテルの名誉総料理長の鎌田昭男さんが、「幕末維新外交史料集成」という史料に残されている饗応の際のメニューを参考に、当時のフランス料理の特徴を再現しながら、現代の人にも合うような味に調整し、20皿の中から厳選した7皿のフルコースに仕上げているそうです。

メニューは▽ジャンボンブランとトリュフのシュルプリーズ▽野菜とクネル・海老入りチキンコンソメスープ公使風▽マッシュルームのパリジャンソース和えクルート▽ホワイトアスパラガスと本日の魚のシャンパンヴィネガー風味ソース キャビア添え▽牛フィレ肉のステーキ メートル・ド・テルバター▽メレンゲ入りシャンティイーグラッセ フルーツ添え▽コーヒーまたは紅茶▽五色豆。

平日は午後6時から、土・日・祝日は午後5時からで、料金は1人13,000円(税、サービス料込み)。

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