イヤホン型脳波計で〝ゾーン状態〟の推定に成功 脳の集中状態を把握できる時代も

よく「ゾーンに入った」なんて言います。没入している状態のことで、「フロー状態」「ユーストレス」とも呼ばれています。

米国メジャーリーグで大活躍している大谷翔平選手は、もしかしたら打席に入るとすぐゾーンに入れるのかもしれません。それがホームランの量産につながっている秘訣のかもしれません。

なんて言っても、実はこのゾーン入った状態については、よく分からないことが多いようです。

そんな謎に満ちたゾーン状態を解明できる糸口ができました。「世界の人々が感性豊かな人生をおくることをサポートするプロダクトを創造する」という「VIE STYLE」と東京大学が共同研究で、VIE STYLE開発のイヤホン型脳波計「VIE ZONE」を利用し、実験参加者の「フロー状態」を推定する技術開発に成功しました。脳の集中状態を把握できる時代が到来するかもしれません。

実験では、ストレスがかかり散漫になる課題(罰則のある難しい記憶課題)と、ほどよいプレッシャーで集中し没頭できる課題(報酬があり、程よい難易度の記憶課題)を複数課題実施している際の脳活動を記録。

こうした方法で、フローもしくはユーストレスと呼ばれる没頭状態を人為的に作り出し、その際の脳状態からフローの強さを予測できるかを試み、「フロー状態」を推定することに成功したそうです。

一般的にストレスには,心身にネガティブな影響のあるディストレスと,ポジティブな影響のあるユーストレスがあって、私たちが日常的に使う「ストレス」はほとんどディストレスのことで、これまでにも、アンケートや心拍などの生体信号でディストレス状態をモニタし対処しようとする試みはあったそうです。

一方、何らかの課題に集中して没頭しているような場合は、心身に良い影響のあるユーストレス状態と言えますが、この状態のモニタリング方法はまだ確立されていないそうです。

しかし、現代社会では生産性を高めるような創造的な活動をするためには,ストレスをコントロールすることが必要。このため今後は、一般ユーザーに向けた集中状態をモニタリングするアプリケーションなどの基盤技術として活用するそうです。

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