「星のや東京」が〝新春歌舞伎滞在〟 江戸時代の芝居茶屋のもてなしを現代に表現

東京・大手町の日本旅館「星のや東京」が2024年1月5日~26日の期間限定で、1泊2日の滞在プログラム「新春歌舞伎滞在」を開催します。
江戸に暮らす人々は、新年に芝居茶屋のもてなしと共に歌舞伎鑑賞を楽しんでいたとされ、同プログラムでは、歌舞伎にちなんだ室礼が施されたお茶の間ラウンジで、花びら餅や蕎麦に見立てた酒肴を味わうなど、新年の華やかなひとときが過ごせるそうです。

江戸の人々の歌舞伎観賞では、粋な過ごし方もあり、それを支えたのが芝居茶屋と言われています。観劇チケットの手配に加え、筋書やお茶、菓子、幕の内弁当、酒肴の提供など、至れり尽くせりのサービスで人々を喜ばせていたそうです。

プログラムでは、宿泊者が居間のようにくつろげる「お茶の間ラウンジ」を、新春の芝居茶屋をイメージして開設。定式幕を背景に、押隈や浮世絵、歌舞伎の演目にちなんだ扇を飾り、新年の華やぎを演出します。

この特別な室礼で提供するのは、花びら餅と抹茶。長寿延命を願って大根や餅など固いものを食べる宮中の正月行事「歯固めの義」が花びら餅の原点で、江戸時代に、丸餅に紅色に染めた菱餅を重ねた菱葩(ひしはなびら)の形になったとされているそうです

また実際の歌舞伎鑑賞には江戸情緒を感じてお参りをしながら、人力車で向かいます。日本橋エリアを通り、はじめに訪れるのは、「福徳神社」。徳川秀忠が1614年の正月に参詣し、「福徳とはまことにめでたい神号である」と称賛したとされています。次いで訪れる「宝童(ほうどう)稲荷神社」は、江戸時代に徳川家の跡継ぎの成長を守るために江戸城内に祀られていた神社。子育てや縁結び、商売繁盛にもご利益があるといわれ、現在も多くの信仰を集めているそうです。徒歩よりも高い目線で東京の街を眺める、優雅な時間となりそうです。

プログラムではまた、芝居茶屋のもてなしに倣い、星のや総料理長・浜田統之氏監修の酒肴とワインを提供されます。

1日1組(1~2人)限定で、料金は1人110,000円、2人180,000円(税・サービス料込み、宿泊料別)。対象は「星のや東京」宿泊者。

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