立ち上がる農林水産省「あふ食堂」 日本の水産物の消費を考えるきっかけと応援に

飲食事業と水産事業を展開する「SANKO MARKETING FOODS」(東京都中央区)は、受託している農林水産省の職員食堂「あふ食堂」で、生産者と共に汗をかき、日本の食文化を守り、産地の活性化を促進するため、価値ある食文化」の提案を強化するそうです。

福島原発の処理水の海洋放出後、海外への水産物の輸出は大きく減少しており、漁業従事者が大きな打撃を受けています。
本州最北端の青森県むつ市でホタテなどの水産加工場を構える「渡辺水産」は、生鮮原料から最終製品まで一貫して自社工場で製造・管理し、近年は日本の国内消費商品だけでなく、海外の需要向けの出荷にも積極的に取り入れてきたグローバルカンパニー。

しかし、処理水海洋放出に関わる中国への輸出規制では大きな影響が出たそうです。日本全体のホタテ輸出量の半数近くは中国向けで、その多くが販路を失うことで、国内へ流通が始まったため全国的な供給過剰に。渡辺水産の国内向け主体のベビーホタテもその影響を受けて他産地とシェアを取り合う形となり、極端に荷動きが停滞してしまう状況が発生したそうです。

このため、同社はこうした問題を広く発信し、国内消費量を増やしていくことが必要と考え、同社受託食堂では10月13日まで、「食べるぜニッポン!水産フェア~サカナホタテタベタイ~」イベントを開催。「あふ食堂」ではイベント期間中、「青森県産ホタテコロッケ定食~トマトクリームソース~」や「青森県産ホタテのムニエル定食~ワインバターソース~」「青森県産ホタテのココナッツカレー」などの商品を提供しています。

同社は受託している財務省の「テゾリーナ」、法務省「霞ケ関一丁目食堂」などの各省庁でもホタテメニューやイベントメニューを展開しています。

「あふ食堂」は、農林水産省正面玄関受付で一般入館簡単な手続きをすれば食事利用が可能。

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