武蔵野大、世界初の「ウェルビーイング学部」開設へ 基礎・教養から専門まで3つの科目群で人材育成

武蔵野大学は2024年4月、「ウェルビーイング学部」を開設します。同大によると「ウェルビーイング学部」は世界初。ウェルビーイング研究の第一人者である前野隆司教授が部長に就任。最先端の知見を取り入れた学際的なアプローチを通じて「個人の幸福と社会全体の調和をデザインし、築いていく新たな人材の育成」を目指すそうです。

「ウェルビーイング」は身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念。近年は環境、紛争、パンデミック、貧困と格差などの問題により、ウェルビーイングの重要性がますます高まっています。
それに合わせて、「ウェルビーイング」の言葉の認知も高まっており、電通が今年6月に実施した第17回「ウェルネス1万人調査」によると、「ウェルビーイング」という言葉を知っている人は昨年の20.8%から25.4%に増加しています。

また「ウェルビーイング」は、日本語では「幸福」「しあわせ」と翻訳されることも多く、武蔵野大が掲げる「世界の幸せをカタチにする。」というステートメントにも合致するそうです。

新たに開設される「ウェルビーイング学部」は「ウェルビーイング」の複合的な理解を追求。基礎・教養から専門までの「基盤科目群」「探究する科目群」「創造する科目群」の3つの科目群で構成したカリキュラムを通して「生きとし生けるものがウェルビーイングに満ちた世界」を創造的にデザインできる人材の育成をするそうです。

「基盤科目群」はウェルビーイングの基礎となる「ウェルビーイングデザイン」「ウェルビーイングリテラシー」を学び、基礎力を身に付けることが目的。

「探究する科目群」は、自己理解、自然・環境、地域・医療・福祉、ビジネス、国際理解について体験的に学修し、知識・スキルを身に付けるそうです。

「創造する科目群」は、ウェルビーイングな人生、製品・サービス、コミュニティ、教育等をデザインするスキルを身に付け、各人が設定したテーマ(個人、自然、農・食、地域、サービス、国際等)に対して幸せな世界をデザインしていくそうです。

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