神戸ファッション美術館で特別展「花のお江戸ライフ」 浮世絵画壇を代表する絵師の作品160点

神戸ファッション美術館で7月8日から特別展「花のお江戸ライフ~浮世絵にみる江戸っ子スタイル~」が開催されます。
旅行やメイク、ペット、グルメ、ガーデニングなど当時の江戸っ子が夢中になったブームや娯楽の数々をキーワードにして、浮世絵画壇を代表する絵師の作品約160点が展示されます。

特別展では、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重をはじめ、歌川豊国、国貞など後期浮世絵画壇を代表する作品がずらりと並びます。
当時の江戸っ子のライフスタイルを、料理を再現した食品サンプルや江戸の暮らしのトリビアを紹介するパネルなどを通じてひもときます。

浮世絵は17世紀後半に始まり、明治期にいたるまで広く庶民に支持された江戸時代を代表する芸術。初期は美人画、役者絵が中心でしたが、歌麿や写楽の活躍で知られる寛政期(18 世紀後半)に最初のピークを迎えています。

文化文政期(19 世紀初頭)に入ると江戸の人口は100万都市と言われるまでに拡大し、文化が成熟するなかで、庶民の関心を引くように浮世絵にもさまざまな主題が登場。旅行ブームを背景にして生まれた風景画をはじめ、旅、食、趣味といった現代の私たちの関心事と重なる主題が登場するのもこの時期となるそうです。

展示される浮世絵は、こうした当時の江戸っ子が夢中になったさまざまなブームや日常の暮らしに寄り添った娯楽の数々をキーワードにして、「歌川国貞(三代豊国)《今風化粧鏡 口紅》大判錦絵 文政(1818-30)」、「初代喜多川歌麿《名所風景美人十二相 結髪》大判錦絵 享和期(1801-03)頃」など後期浮世絵画壇を代表する作品です。

展示構成は「Ⅰ. 旅行~富士とお城は定番です」「Ⅱ. 江戸っ子のメイクアップ術」「Ⅲ. 動物大好きペットブーム」「Ⅳ. 江戸のソウルフードとグルメ」「Ⅴ. 粋なガーデニング」「Ⅵ. 季節の彩」「Ⅶ. 肉筆画」。観覧料は一般1,000円、大学生・65歳以上500円、高校生以下無料。

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