「星のや沖縄」で喜如嘉の芭蕉布の美しさに触れる滞在プログラム 工房見学や古典舞踊を鑑賞

沖縄県・読谷村にある滞在型リゾート「星のや沖縄」で6月1日から8月31日まで、重要無形文化財・喜如嘉(きじょか)の芭蕉布の美しさと品格に触れる滞在プログラム「涼やかに着なす、芭蕉布の世界」が開催されます。盛夏を迎える沖縄で、琉球王朝時代から続く涼を感じる織物に触れることでこの上ない優雅な体験ができそうです。

芭蕉布は 600 年前の琉球王朝時代より、琉球王府の王族から庶民まで幅広く使われてきた伝統的な織物。亜熱帯を中心に分布する植物・糸芭蕉の天然繊維を原料としています。中でも沖縄県北部・村の喜如嘉という地域で作られる芭蕉布は、より良質な糸を採るために、糸を採取するまでに3年をかけて芭蕉を育て、糸取りから仕上げまで一貫した共同作業で作られているそうです。

1974年に、国の重要無形文化財として「喜如嘉の芭蕉布保存会」が指定され、代表の平良敏子氏(1921-2022年)は、2000年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されています。

最初のプログラム「芭蕉布サロン」では、沖縄県北部の大宜味村にある「芭蕉布会館」を訪問。保存会の案内で糸芭蕉が育つ広大な畑を見学した後、繊維を取り出す「苧引き」や「絣結び」「織り」など全ての工程を手作業で行う工房も見学。琉球王朝時代からの歴史や国の重要無形文化財に指定された技と想いに触れます。

また、喜如嘉の芭蕉布保存会の協力で、風が通り抜ける芭蕉布ならではの着心地を特別に体験。専任の着付け師が施す芭蕉布の着物と芭蕉布の帯の美しい着姿で、星のや沖縄の庭や浜辺を散策する涼やかなひと時を楽しめます。

さらに、琉球王朝時代の夏の過ごし方を倣い、星のや沖縄の道場で琉球舞踊を鑑賞。道場を貸し切って行うプラン限定の演目は、暑い夏の日を涼むために慣れ親しんでいる団扇への感謝を表す古典舞踊「作田(つぃくてん)」。手に持つ団扇にも芭蕉布を使用するほか、踊り手の衣装には特別展で展示されるほど貴重な芭蕉布の胴衣(ドゥジン)と裙(カカン)に、鮮やかな芭蕉布の着物を羽織るそうです。

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