鯉のぼりに新しい価値を! 創業76年の老舗が染色作家と共同開発

創業76年の老舗こいのぼりメーカー「徳永こいのぼり」(岡山県)はこのほど、日本の伝統文化であるこいのぼりとアートを融合させ、染色作家の三橋遵さんと共同で開発した新しいテキスタイルデザイン鯉のぼりの販売を開始しました。

三橋氏の柔らかな色彩と温もりのある画風により、伝統を踏まえながらも、これまでにない新しい価値を創出。まるで作品から飛び出したようなカラフルで温もりを感じる鯉のぼりとなっています。

染色作家の三橋遵氏は第22回京都美術文化賞、第31回京都府文化賞功労賞などを受賞。柔らかな筆遣いや温もりのある色彩が特徴です。
同社が新しいデザインを考える上で依頼したのは、「伝統的なロウケツ染め技法を用いながらも、平面のみならずインスタレーションや立体と幅広く展開し、繊細で優しい色彩感覚が、新しいこいのぼりのデザインを作り上げるうえでふさわしいと考えた」からだそうです。

実際、できあがった鯉のぼりは、こいのぼりらしい形をのこしつつ、やわらかなカーブや大きな尾びれが特徴の個性的なフォルム。しっぽから風が逃げにくくすることで、お腹に空気が溜まりやすく、泳ぐときにふっくらとした特徴的な形が出やすい工夫をしています。

また、三橋氏の作品の魅力である柔らかな筆遣いや温もりのある色彩を再現するにあたり、鯉のぼりで普段用いられる型染めを用いずに、カラフルな色彩や色の濃淡の再現に挑戦。力強く伝統的な型染めとは対照的な、豊かな色彩が魅力のこいのぼりが出来上がったそうです。

「皐月の唄 三橋遵のこいのぼり スタンドセット」は3メートルの鯉のぼりセット、矢車、ポール付、設置方法スタンドタイプ。価格は147,600円(税込み)

関連記事

ページ上部へ戻る