ベトナムの伝統的なハンドメイドの紙とモダンデザインを掛け合わせたノートやアクセサリーなどの紙製アイテムの販売がこのほど、東京駅の目の前にある新丸ビル４階「丸の内 和紙舗大直」でスタートしました。
扱うのはベトナム伝統の紙づくりをモダンデザインでサステナブルに守り伝えるベトナムの社会的企業「Zo Project」に製品で、同社の製品は日本初登場となります。

「Zo Project」は、一つひとつ丁寧に作られたハンドメイドの紙と、アーティストによるデザインを掛け合わせ、新たな価値を創造している社会的企業。女性起業家 Tran Hong Nhung（チャン・ホン・ニュン）氏によって立ち上げられたそうです。

「Zo Project」の紙は伝統的な製法によるもの。紙の原材料となる「Do」という植物の採取、皮を剥ぎアルカリ性溶液で煮る、繊維を叩きほぐすなど、ほとんどの工程を伝統的な手作業で行うため、数週間から数カ月要することも。

約10年前には、紙漉き工房は1〜２軒しか残っておらず、数少ない工房で作られた紙は、ほとんどが伝統的な版画用の用途でしか使われておらず、危機的な状況。この状況を変えるのが「Zo Project」で、持続的かつ創造的な方法でベトナムの伝統的な紙とその製造技術を保存、サポート、拡大するソーシャル ビジネスになることを目指しているそうです。

「Zo Project」の扱う紙は、ほとんどの工程が伝統的な手作業によって行われる手漉き紙。この紙を手に取れば、その風合いから、自然素材から生まれたものだと感じることができるとのことです。”

「丸の内 和紙舗大直」は、千年続く山梨の和紙・障子紙の産地で和紙製品の企画・生産・販売を手掛ける和紙メーカー「大直」（山梨県市川三郷町）の直営店舗。