千葉県習志野市が「習志野隕石レプリカ」を展示 HPでは、「3D習志野隕石図鑑」を公開

千葉県習志野市が、2020年7月に市内に落下した隕石の精密な復元模型「習志野隕石レプリカ」を製作し、市役所に常設展示しています。また、市の公式ホームページでは「3D習志野隕石図鑑」を公開しています。

2020年7月2日午前2時32分、関東地方を西から東へ移動する、満月より明るい火球が目撃され、千葉県北西部への落下が予測されました。
同じ日、習志野市内で隕石らしき石が発見され、国立科学博物館(つくば市)で分析した結果、隕石と判明。その後、国際隕石学会に「習志野隕石(Narashino)」として登録されたそうです。

落下当日に回収された破片は灰色ですが、落下2日後回収された破片は隕石に含まれる金属鉄にさびが生じ、薄茶色になっています。また、表面は大気との摩擦熱で溶け、部分的に艶のない黒い膜(溶融皮殻)で覆われていることが確認できます。2つの破片は、きれいに接合する部分があり、1つの隕石が割れたものであると考えられています。2つを組み合わせた大きさは約52ミリです。

習志野隕石はこのほか、7月22日に船橋市内で発見された2号と、10月25日に同じく船橋市内で発見された3号があります。

レプリカは、国立科学博物館の3Dスキャンデータを使い、3Dデザイン会社ロイスエンタテインメント(大阪市天王寺区)が制作。世界初の1,000万色以上のフルカラー造形を実現した「UV硬化インクジェット方式」の3Dプリンターで造形した後、塗装歴20年の職人の手により精密塗装を施し、実際の隕石そのままに再現したそうです。

展示は習志野市役所(千葉県習志野市鷺沼2-1-1)1階の総合受付前。「習志野隕石レプリカ」のほか、実際の重さを感じられる重量見本、パネルなどを展示しています。開庁日の午前8時30分から午後5時まで。
HPの「3D習志野隕石図鑑」では、隕石の画像を自由に回転させたり、拡大して楽しむことができるほか隕石の特長も解説しています。

関連記事

ページ上部へ戻る