傘をさして鑑賞する美術展「草場一壽陶彩画展」 コロナ禍が直撃した東京・銀座爪痕から復活を考える

日本を代表する、というか日本唯一の繁華街と言えば「銀座」です。洗練された街並みと高級店が醸し出す華やかさと、夜のネオンの煌めき。しかし、その人々を魅了してやまない銀座は新型コロナに直撃されました。

かつては贅をつくして飾り付けられた大理石の床、シャンデリアがきらめいていた天井も、いまではむきだしのコンクリートが露見し、無機質な空間となっているところもあります。

そんな銀座の「銀座清月堂ビル」で12月3日から12日まで、「草場一壽陶彩画展」を開催されます。展覧会のメッセージは「コンクリートを打ち破って芽吹いてくる生命力…復活」です。

ここでいう「復活」は、単に「元通りにする」ではなく、世界が新しい力、新しい魅力で再編されることだそうです。「銀座こそは、コロナ禍の象徴であると同時に、だからこそ希望をつなげ、新しい価値を創造していく、復活・復興の象徴となりうる」。それが美術展の目指すところだそうです。そのために、ビルの空きテナントをまるごと借りての開催です。

展示する陶彩画のテーマは「龍と復活の女神たち」。陶彩画家で絵本作家、空間プロデューサー、映画監督などとして活躍する草場一壽さんの作品。草場さんは、絵付けと窒入を十回以上繰返して色彩を表現する陶彩画の技法を確立した陶彩画の第一人者です。

また、新規感染者が急激に減少したとはいえ、新型コロナの感染対策はまだ必須です。美術展は、検温や消毒、マスク着用は当然ですが、ソーシャルディスタンスを安心して確保してもらうため、会場では透明傘をさして、お互いが安心できる距離を確保して鑑賞してもらうそうです。透明傘は会場に用意しています。

関連記事

ページ上部へ戻る