ドイツの伝統菓子で楽しむクリスマス 京都の老舗ベーカリーがシュトーレンを発売

季節の移り変わりは早いもので、あと1カ月半で今年もクリスマスとなります。日本ではクリスマスイブをクリスマスケーキで楽しみますが、ドイツではクリスマスの4週間前から始まる〝アドヴェント〟の期間中に、薄くスライスした「シュトーレン」を毎日1切れずつ味わい、クリスマスを迎える喜びを膨らませるそうです。

生地の中にはドライフルーツやレーズンなど様々な種類が入っているのが普通ですが、地域によって生地に入れる材料が違ったり、レシピが異なったりするため、味や食感もさまざまだそうです。

京都で創業108年の老舗ベーカリー「進々堂」が15日から、そのドイツ伝統のクリスマス菓子「シュトーレン」販売します。公式通販サイト「進々堂お取り寄せSHOP」では先行販売中です。

「進々堂」がシュトーレンを造り始めたのは1965年ごろ。日本ではシュトーレンを知る人などほとんどいなかった当時、先代社長がドイツ旅行で出会ったシュトーレンを持ち帰り、見よう見まねで焼き上げ販売したのが始まりだったそうです。

進々堂のシュトーレンは、レーズン、クランベリ、オレンジ、レモンの4種のドライフルーツとアーモンドとクルミの2種のナッツを豊富に使っています。また、アーモンド粉末と砂糖をペースト状にかためた〝マジパン〟を生地にたっぷり練り込むことで、香り高くしっとりした生地に仕上げているそうです。

溶かした発酵バターと真っ白な粉砂糖で包まれた表面が、ドライフルーツの醸し出すエキスになじんで琥珀色に変わり始めると、その味わいと風味は一層深まり、じっくりと寝かせることでドライフルーツの旨みやほのかなスパイスの香りが全体に行きわたりしっとり深い味わいを楽しめるようになります。

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