過去にパワハラを受けた管理職は5倍パワハラをしやすい!? パワハラサイクルを断ち切ることが重要に

根絶すべきとは言われながらも、企業社会をはじめ日本のあらゆる組織でパワハラがなくなりません。「若手を育てる指導だ」「少し強めに怒っただけだ」などパワハラをする側は色々な主張をするようですが、受ける方の痛みは理解できないのが問題なのでしょう。

「オウケイウェイヴ」が同社のシンクタンクの「オウケイウェイヴ総研」が共同でこのほど、企業の人事部門、管理職600名を対象に「パワハラに関するアンケート調査」を実施。

その結果、管理職が過去にパワハラを受けた経験があると、自分の部下にパワハラをする傾向が5倍高まるということが分かったそうです。

調査によると、「あなた自身は過去に上司からパワハラを受けた経験があるか」「あなたは過去に部下にパワハラをしてしまった経験があるか」と訊いたところ、「パワハラを受けたことがある」と回答した人の33.9%が「パワハラをしたことがある」と回答。

逆に「パワハラを受けたことがない」とした人で「したことがある」としたのは6.3%だったそうです。

この調査では、過去にパワハラを受けた経験があると、自分の部下にパワハラをする傾向がパワハラを受けた経験がない管理職と比べ5倍高まることが浮き彫りになりました。

この結果について同社は「パワハラを受けた経験のある管理職は、自身が受けたパワハラを「教育」としてポジティブに受け取り、現在も部下への教育に厳しさが必要と感じパワハラを行っている可能性がある」と分析しています。

また調査では、パワハラを回避する方法として「研修」に次いで「(管理職から)部下に対して感謝を伝えてもらうよう促す」ことが有効と感じている人事担当者が多いことも分かったそうです。

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