欧州10カ国で好評の琉球泡盛が日本に凱旋 「RYUKYU1429」国内販売スタート

ウチナンチュ(沖縄人)に愛されるお酒と言えば「琉球泡盛」。タイ米と黒麹菌を用いる沖縄独特の焼酎です。沖縄以外の人にとっては「度数が高い強いお酒」というイメージがあるかもしれません。確かに度数は高く、一般的な焼酎よりも濃厚で芳醇な香りがあり、また、甘みの強いのが特徴とされています。

実はその「琉球泡盛」で、海外で好評を得ていながら、日本では販売されていないものがありました。

沖縄県の酒造メーカーやコンサルティング会社などが泡盛の海外販売を目指して設立した企業「RYUKYU1429」(那覇市)が、自社泡盛ブランド「RYUKYU1429」として開発した泡盛「MIZU」「TSUCHI」「KAZE」。このほど、同社公式ホームページで国内販売を開始しました。

「MIZU」「TSUCHI」「KAZE」は2019年にアイスランドとオランダに向けて輸出を開始。2020年には、イギリス、スペイン、イタリア、スウェーデンなどの市場を開拓し、ヨーロッパ10カ国のトップクラスのバーやレストランで、琉球泡盛がカクテルベースとして提供を始めているそうです。

「RYUKYU1429」は、琉球泡盛の伝統文化、歴史、製造方法、味わい、高いアルコール度数、そして古酒化など、他の蒸留酒では見られない特徴を前面にし、各国のスピリッツ市場のニーズに合わせた商品ブランディングを展開。

イタリアのガラス工房で、欧州規格に適したオリジナル・デザインボトルを製造し、全て英表記で統一し、琉球泡盛文化を伝承する甕をモチーフにしたデザインなども施しています。

国内ではアルコール度数25度から30度の泡盛を、水で割って飲む「水割り」が一般的とされていますが、「MIZU」「TSUCHI」「KAZE」はいずれも43度。

琉球泡盛の伝統的な製法はそのままですが、カクテルベースにするなど新たな体験と味わいが広がりそうです。

「MIZU」は製造所が久米島の久米仙で、価格は5,115円(税込み)。「TSUCHI」は忠孝酒造で5,610円(同)、「KAZE」は瑞泉酒造の古酒で、7,315円(同)。

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