スポーツの歴史をたどる「スポーツ NIPPON」 上野の国立博物館で東京オリ・パラ記念し

「東京オリンピック・パラリンピック」は新型コロナ禍という異例の状況の中での開催になりそうですが、それはそれとして、オリンピックが人々を魅了する世界のスポーツの祭典であることは間違いありません。日本でもスポーツの歴史は古く、その歴史は美術工芸品などにも残っています。

東京・上野の「東京国立博物館 平成館企画展示室」では7月13日~9月20(8月16日は休館)まで、東京2020オリンピック・パラリンピック開催記念し、美術工芸品や近現代スポーツ資料などを通して日本のスポーツの歴史などをたどる特別企画「スポーツ NIPPON」が開催されます。

「スポーツ NIPPON」は、江戸時代以前の日本スポーツの源流を展示する「美術工芸にみる日本スポーツの源流」と、近代から現在に至るまでの日本スポーツの歩みをたどる「近現代の日本スポーツとオリンピック」の2つに分け、それぞれ貴重な資料が展示されます。

「美術工芸にみる日本スポーツの源流」では、スポーツのルーツは、貴族の宮廷行事、武士の武芸、庶民の遊戯、神事や芸能など多種多様で、相撲や流鏑馬、蹴鞠といった伝統文化や、剣道・弓道などの武道として、現代まで受け継がれているという視点で、東京国立博物館が所蔵する絵画や工芸などの美術作品を紹介。

「重要文化財 男衾三郎絵巻(おぶすまさぶろうえまき)」や、「重要文化財 獅子螺鈿鞍(ししらでんくら)」などが展示されます。

「近現代の日本スポーツとオリンピック」は、日本での初期のスポーツ用具や用品、オリンピックへの参加、そして招致・開催を実現していった過程を秩父宮記念スポーツ博物館の所蔵資料を中心に紹介。

1964年東京大会の「聖火トーチ、ホルダー」や「聖火ランナー用シャツ、パンツ」、「ベラ・チャスラフスカ(旧チェコスロバキア女子体操選手) ユニフォーム」、「1964年東京大会 金メダル」などが展示されます。

期間は前期、後期に分かれ、前期展示は7月13日~8月15日、後期展示が8月17日(火)~9月20日。観覧料は一般1,000円、大学生500円。

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