サントリー美術館が「聖徳太子特別展」 太子1400年忌で太子像やゆかりの品を紹介

聖徳太子と言えば、「生まれてすぐにものを言えた」「頭が良くて何人もの話しを一度に聞けた」「馬小屋で生まれた」といったさまざまな伝説があります。一度に話しが聞けた人数は8人だったり、10人だったりさまざまですが、太子の頭の良さの示唆が伝説として語り継がれたのでしょう。

それはそうとして、太子は、個人の才能や功績、忠誠に応じて位階を与える冠位十二階制や17条の憲法の制定、遣隋使の派遣など、日本に大きな功績を残したことは言うまでもありません。

2021年はその聖徳太子(574~622)の1400年遠忌にあたり、太子ゆかりの寺院では、周年を迎える来年にかけて盛大な法会や記念事業が営まれていますが、サントリー美術館(東京・六本木)は11月17日から来年1月10日まで、「サントリー美術館 開館60周年記念展・千四百年御聖忌記念特別展『聖徳太子 日出づる処の天子』」を開催します。

用明天皇の皇子として生まれた聖徳太子は国家の礎を築いたほか、大阪・四天王寺や奈良・法隆寺の創建に代表されるように、仏教を深く修め、その興隆に尽くしました。

太子は、「日本仏教の祖」として没後まもなく信仰の対象となり、天台宗開祖・最澄や浄土真宗開祖・親鸞、時宗開祖・一遍などの名だたる高僧や、貴賤を問わず多くの人々からの尊崇を集めてきました。

今回の展覧会では、太子信仰の中核を担ってきた四天王寺の寺宝を中心に、信仰の高まりとともに各地で造られたさまざまな太子像やゆかりの品々を紹介。太子の生涯をたどりながら1400年の時を経て、今なお人々に親しまれる太子信仰の世界が広がります。

入館料は当日券が一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料。前売は一般1,300円、大学・高校生800円。

11月18日、12月2、16、23日、1月6日は6階茶室「玄鳥庵」で呈茶席(お抹茶と季節のお菓子)が開かれます。呈茶券は1,000円(別途要入館料)だそうです。

関連記事

ページ上部へ戻る